今のままで
母は強し
婚姻用紙に署名をすると「さぁ食事をしましょう」とお義母さんがしゃぶしゃぶを用意してくれた。
「あれ?すき焼きじゃないの?」と郁斗が聞く。
郁斗の家では大晦日はすき焼きと決まっていたらしい。
「すき焼きは匂いがどうかな?と思って」
お母さんの優しが嬉しい。
「あっそうだわお祝いだもの乾杯しなきゃね?辰次郎さんじゃなくてミチルさんは何飲みます?」とお義母さんが聞く。
「お母さんたらわざと言い間違いましたよね?」とミチルさんがジロッと横目で見る。
お義母さんは「あらー分かっちゃいました?」と笑う。
何だか良いコンビかも?
「私ワインを持って来たんだけどしゃぶしゃぶには合わないかもー?」と足元に置いてあった紙袋から赤と白のワインを出した。
「あらーいいワインだわ、せっかくですものミチルさんのワインで乾杯しましょう」
「白は少し冷やしときましょうか?」と冷蔵庫へ入れた。
グラスにワインを注ぐと「じゃミチルさんお願いします」とお母さんがいう。
「あらー私でいいのかしら?では、郁人、美寿々ちゃん結婚おめでとう乾杯!」
「「有難うございます」」郁人と私はお礼を言う。
私はグラスを口元に持って行こうとすると郁人にグラスを奪われた。
「美寿々はダーメ!当分アルコールは無しだな?」
「あーそうでした…赤ちゃんのために我慢します」
「美寿々ちゃんはお番茶ね?」とお義母さんが言って温かいお茶を出してくれた。
「お番茶?」
「お番茶はカフェインが少なくて、カテキンが多いのよ、だから風邪予防にも良いのよ」とお母さんが教えてくれる。
「そうね?昔からお番茶はいいって言うわよ」とミチルさんも言う。
ひと口飲む「美味しい」最近何飲んでもあと口が悪くてあまり水分取っていなかったけど…これなら飲める。
「今は良いものが色々あるみたいよ?カフェインの入っていないコーヒーとかあるみたいだし、つわりが終わったら上手に妊婦生活を楽しんだら良いわ」
「はい」
いろいろ教えてくれる人が側にいてくれるって幸せ…
お母さんもミチルさんも側にいてくれる。
だから…大丈夫!
「郁人…映画の仕事受けてくれない?」
「美寿々?何言ってるんだ?その話は条件が良くないからって言っただろ?」
「うそ!!とても良い条件じゃない。私、山下さんに電話して聞いたの…山下さん言ってたよ郁斗の為に書かれたような物だって、どうしても郁斗で撮りたいって言ってくれてるんでしょ?私なら大丈夫だよ!お母さんもミチルさんも側にいてくれるから」
「美寿々、撮影は海外での撮影になるし3ヶ月行ったきりになるかもしれない…ちょうど出産の時期だし美寿々の側に居てやりたい。だから…」
「私は郁斗が居なくても平気だよ、出産するのは私の仕事!出産の時に郁斗は居ても居なくても一緒なのだから郁斗は自分の仕事をして❢」
「美寿々…」
「あらあら、母は強しって言うけど?もう美寿々ちゃんは強くなったわね?」とミチルさんが笑う。
そうよ、母は強し!私は強くなるのよこの子の為に…
「郁斗、あなたの心配する気持ちは分かるけど美寿々ちゃんの言うとおりよ?今の仕事を続けていけば今回のような事はまたあるわよ?その度に仕事を断るの?」とお義母さんも話す。
「それは…」
「郁斗のいない間は私が責任持って美寿々ちゃんを預かります」
お義母さん…
「分かった、映画の仕事引き受けるよ」
お義母さんに言われて観念したようだ。
良かった…
郁人には好きな仕事を思いっきりやって欲しい。
「あれ?すき焼きじゃないの?」と郁斗が聞く。
郁斗の家では大晦日はすき焼きと決まっていたらしい。
「すき焼きは匂いがどうかな?と思って」
お母さんの優しが嬉しい。
「あっそうだわお祝いだもの乾杯しなきゃね?辰次郎さんじゃなくてミチルさんは何飲みます?」とお義母さんが聞く。
「お母さんたらわざと言い間違いましたよね?」とミチルさんがジロッと横目で見る。
お義母さんは「あらー分かっちゃいました?」と笑う。
何だか良いコンビかも?
「私ワインを持って来たんだけどしゃぶしゃぶには合わないかもー?」と足元に置いてあった紙袋から赤と白のワインを出した。
「あらーいいワインだわ、せっかくですものミチルさんのワインで乾杯しましょう」
「白は少し冷やしときましょうか?」と冷蔵庫へ入れた。
グラスにワインを注ぐと「じゃミチルさんお願いします」とお母さんがいう。
「あらー私でいいのかしら?では、郁人、美寿々ちゃん結婚おめでとう乾杯!」
「「有難うございます」」郁人と私はお礼を言う。
私はグラスを口元に持って行こうとすると郁人にグラスを奪われた。
「美寿々はダーメ!当分アルコールは無しだな?」
「あーそうでした…赤ちゃんのために我慢します」
「美寿々ちゃんはお番茶ね?」とお義母さんが言って温かいお茶を出してくれた。
「お番茶?」
「お番茶はカフェインが少なくて、カテキンが多いのよ、だから風邪予防にも良いのよ」とお母さんが教えてくれる。
「そうね?昔からお番茶はいいって言うわよ」とミチルさんも言う。
ひと口飲む「美味しい」最近何飲んでもあと口が悪くてあまり水分取っていなかったけど…これなら飲める。
「今は良いものが色々あるみたいよ?カフェインの入っていないコーヒーとかあるみたいだし、つわりが終わったら上手に妊婦生活を楽しんだら良いわ」
「はい」
いろいろ教えてくれる人が側にいてくれるって幸せ…
お母さんもミチルさんも側にいてくれる。
だから…大丈夫!
「郁人…映画の仕事受けてくれない?」
「美寿々?何言ってるんだ?その話は条件が良くないからって言っただろ?」
「うそ!!とても良い条件じゃない。私、山下さんに電話して聞いたの…山下さん言ってたよ郁斗の為に書かれたような物だって、どうしても郁斗で撮りたいって言ってくれてるんでしょ?私なら大丈夫だよ!お母さんもミチルさんも側にいてくれるから」
「美寿々、撮影は海外での撮影になるし3ヶ月行ったきりになるかもしれない…ちょうど出産の時期だし美寿々の側に居てやりたい。だから…」
「私は郁斗が居なくても平気だよ、出産するのは私の仕事!出産の時に郁斗は居ても居なくても一緒なのだから郁斗は自分の仕事をして❢」
「美寿々…」
「あらあら、母は強しって言うけど?もう美寿々ちゃんは強くなったわね?」とミチルさんが笑う。
そうよ、母は強し!私は強くなるのよこの子の為に…
「郁斗、あなたの心配する気持ちは分かるけど美寿々ちゃんの言うとおりよ?今の仕事を続けていけば今回のような事はまたあるわよ?その度に仕事を断るの?」とお義母さんも話す。
「それは…」
「郁斗のいない間は私が責任持って美寿々ちゃんを預かります」
お義母さん…
「分かった、映画の仕事引き受けるよ」
お義母さんに言われて観念したようだ。
良かった…
郁人には好きな仕事を思いっきりやって欲しい。