[短編]あたしだけ見て

猛side




「…もう、いい…。」




目に溢れる涙を流しながら沙耶は全速力で走って行った。




急いで追いかけようとした時、



「猛君、最低だよ…。」



沙耶の親友の本城美加に言われた。




「…えっ?」



「猛君、沙耶が毎日悩んでたの知ってる?
毎日不安だったの知ってる?
昨日も泣いたの知ってる?」




沙耶が悩んでる?不安?


最近沙耶の様子がおかしかったけど、泣いてたなんて知らなかった…。




「中途半端な気持ちで沙耶と付き合わないで!!!」



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