運命の出会いって信じますか?
-データで送るのが大変な物を送る。中身をざっと確認しておいてくれ。-

何ともあっさりとした内容。

でも英輔の文字が懐かしい。

私はふうっと息をつくと、中身を一旦取り出した。

「あれ…?」

仕事の資料の下にはタイの観光地を紹介する手作りの冊子が数冊入っている。

そこにはクリップで留めてあるメモ。

-新婚旅行は華をタイに連れて来たい。俺が2年すごした国を華にも案内したい。-

驚きながら、私はそれを取り出す。

そこにはもう一つ小さな箱が入っていた。

「これは…。」

箱を開けると。金のネックレス。

この中にも小さく折りたたまれたメモが入っている。

今度は何が書かれているんだろう…。
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