運命の出会いって信じますか?
そろそろとそのメモを開ける。
-タイは金のアクセサリーで有名なんだぞ。指輪は一緒に選ばないと華が怒りそうだから、今回は辞めておく。-
「ふふふ。」
私はネックレスを見つめながら、微笑んでしまった。
英輔らしくない。
どんな顔をしてこのネックレスを選んだんだろう。
たくさんのアクセサリーの前で、うろうろしている英輔の姿が目に浮かぶ。
「…うっ…。」
私の目に涙が浮かんできた。
とにかく早く英輔に会いたい。
その気持ちが焦りに変わるかのように、落ち着かないこの気持ち。
私はパソコンを立ち上げた。
「あっ…。」