運命の出会いって信じますか?
そこには英輔からのメールが届いていた。

-水曜日は9時くらいには華の部屋に行けると思う。夕飯は楽しみにしている。-

私は目でメールを追った。

改行されて、その言葉が続いていた。

-華に初めて自分だけで選んだ物を送ります。気に入ってもらえるだろうか。-

私達はいつもそばに居たから、大抵のものは二人で選んでいた。

お互いの誕生日だって、一緒に出掛けて一緒に選んだ。

そう、これは英輔が一人で私の為に選んでくれたネックレス。

-ありがとう。すごく嬉しい。-

私は胸がいっぱいで、そんな返信しか送れなかった。

またこの話をすると、お姉ちゃんや真美に怒られそう。

言葉が足りなさすぎるって。

だけど…。

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