運命の出会いって信じますか?
そして横になっている私にキスをした。

「実はさ…、出来なかったんだ。」

「えっ?」

「会社の向こうの上司にそういう店に連れて行ってもらった。でも俺は意気地なしなんだな。身体が反応しないんだ。そして華の裸が目の前をちらつく。」

英輔は私の横に寝そべった。

そして私の頭に腕を通し、腕枕をしてくれた。

私の身体を引き寄せて、私の頭のそばから英輔の声が聞こえる。

「華、このベッドの横の布団は何?」

英輔は自分の後ろの方をチラリと見る。

「えっ?英輔が久しぶりに帰って来るから疲れているかなと思って、ゆっくり寝かせてあげようと思って用意しておいた。」

私は素直に答えた。

「華、それは本気か?」

「もちろん。」

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