運命の出会いって信じますか?
「おはよう、英輔。」
私もにこりと笑って、英輔の頬にキスをした。
「まだ早いけど、起きるか。」
英輔はそう言うとベッドから出て、部屋を出て行った。
何か幸せだな。
もう一度その気分に浸りたくて、布団に丸まる私。
「華。」
英輔が戻って来て、そんな私を布団ごと抱きしめた。
「一緒に堂々と名古屋支社に出社しよう。」
私の耳元で囁く英輔。
「でも、仕事がやりにくくならない?」
心配そうに言う私に英輔は笑う。
「俺達は結婚するんだぞ。構わない。」
何でもない事のように英輔は話す。