運命の出会いって信じますか?
そんな事はどうでもよかった。

いつもならお姉ちゃんにいじられると、ムキになってしまうのに。

私達4人は席に着くとまずは自己紹介。

「俺は華の婚約者の日下英輔と言います。よろしくお願いします。」

英輔は堂々とそう名乗った。

お姉ちゃんが不敵な笑いを見せる。

私は横でふうっと息を吐く。

「じゃあ、俺は陽さんの婚約者候補って事で。柏木正仁と言います。」

そして柏木さんはお姉ちゃんに微笑む。

うまく部長さんとは話がついたんだな。

私はホッとした笑顔を二人に向ける。

私達は注文を終えると、今度は私が口を開いた。

「あれからどうなったんですか?柏木さん。」

柏木さんとお姉ちゃんは視線を交わした。

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