運命の出会いって信じますか?
「姉をよろしくお願いします。」

私は深々と頭を下げた。

「もちろんだよ。」

柏木さんはそう言うと、お姉ちゃんの手を取った。

「華、また連絡する。英輔君、華を頼むね。」

英輔と私は二人を見送った。

後姿からも二人の幸せオーラがあふれている。

「ああ、良かった。」

私は独り言をつぶやいていた。

「あの二人は本当に知り合って間もないのか?もう既に夫婦みたいだな。」

ニッコリと微笑んでいる英輔。

そして英輔は私を引き寄せて、キスをした。

最近英輔はこういう事を平気で外でするようになった。

嬉しい反面、ちょっと恥ずかしい。

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