運命の出会いって信じますか?
二人で顔を見合わせて、ウンウン唸っているうちに昼休みも終わってしまった。

「あんまりかかわらない方が良いかもね。」

真美の言葉に、私はうなずく。

「さあ、もう一頑張りしようか。」

そう声を掛けたくれた真美の顔を見て、私は思い出した。

「しまった。今日中に仕上げなきゃいかない書類、後回しにしていた。」

そんな慌てた様子の私に真美が笑う。

「やっぱりいつもの華に戻るのには、もう少しかかりそうね。日下君ってすごい影響力なのね。」

「良い意味でも、悪い意味でもね。」

私達は笑いながら、それぞれのデスクに戻った。














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