運命の出会いって信じますか?
「後でちゃんと説明して。」

英輔の余裕の態度は、きっと私の生都くんへの気持ちがどういうものなのかを理解しているんだろう。

「ちゃんと説明する。でも…。」

私は英輔の右頬に自分の左頬を沿わす。

「私がこの先ずっと一緒に居てほしいのは英輔だけだからね。」

英輔の手がびくっと動いた。

「華、愛している。」

英輔は私の身体の向きを変えると、唇を手で撫でる。

「我慢しようと思ったけど、やっぱりキスさせて。」

返事をする間もなかった。















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