運命の出会いって信じますか?
実は、あなたと会う約束を取り付けた時、力づくでもあなたを俺のモノにしようと考えていました。
あなたの婚約者に会った時、正直かなわないと感じました。
それなら一度だけ…。
あなたのお姉さんがした事に比べたら、大した事じゃないと自分を肯定していました。
病院から帰った後、実家に帰って、親父に気持ちをぶつけました。
親父とあなたのお姉さんの事がなく、ただの配達員とお客さんだけの華さんとの出会いだったら、こんな事にならなかったと。
親父は相手の幸せを一番に考えてやれと一言だけ俺に言いました。
その時の親父は寂しそうで、本当にあなたのお姉さんを愛していた事を俺に感じさせました。
その時、あなたを無理やり抱かなくて本当に良かったと思いました。
どうか幸せになって下さい。
俺も必ず華さん以上の人を探します。
親父とお袋はぎこちないながらも話し合いをして、この先の人生を一緒に歩んでいく決心した事を、お姉さんに伝えて下さい。
相田生都-