運命の出会いって信じますか？
私達が神前結婚式をすると言ったらお姉ちゃん達に驚かれたのだ。

お姉ちゃん達もそういう相談をしていて、しかも私達より早い日取り。

偶然だが、私達のプランをそっくり持っていかれたような形となったのだ。

やっぱりお姉ちゃんにはかなわない。

「まあ、いいじゃないか。でもそれからが大変だな。」

英輔が笑う。

私の妊娠が分かってから、細野課長に相談をした。

すると即座に英輔の転勤先が名古屋支社から東京本社に変更になったのだ。

そして私はその異動を持って産休に入る事になり、復帰は東京本社という事になったのだ。

私は退職の方向で細野課長に打診したつもりだったのに、何故か英輔と共に転勤となったのだ。

英輔がどれほど東京本社の方でほしい人材だったかという事を身をもって知る事となった。

「引っ越しは無理させないからな。」

英輔は自分が日本に帰ってくる準備も結婚式と共に着々と進めているようだ。
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