運命の出会いって信じますか?
「華、ゴミ箱は高い所に乗せておけって言っただろう。」

英輔が笑う。

1歳を超えて歩けるようになった真先は最近行動範囲も広くなり、いろいろないたずらをするようになった。

「掃除の時に一旦下ろして、そのまま忘れていたわ。」

私は抱っこした真先を見た。

「ますます目が離せなくなっちゃう。」

私が英輔に困った顔を見せた。

「でもそれが成長している証だからな。」

英輔は私と真先を見て楽しそうだ。

こんな調子で、あっという間に一日が過ぎて行く。

それなのに仕事復帰なんて出来るんだろうか。

私は真先を見て、溜息をついた。










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