運命の出会いって信じますか?
お父さんが少し心配そうに私を見る。

「やっと一週間が経ったよ。大変だけどやりがいもあるし、何よりうちでは英輔がいろいろ手伝ってくれるから助かっている。」

「そうそう英輔君は明日名古屋に来るのかね?」

「今タイに出張中なの。タイから直接名古屋に来るって。」

お父さんはそれを聞くと嬉しそう。

「陽も華も良い男と結婚してくれたおかげで、俺にも息子が2人出来たみたいだ。」

「お父さんは一緒にお酒が飲みたいんでしょ。」

真先をあやしながら、横からお母さんが口を挟んだ。

「私は2人の孫が抱けて嬉しい。」

お母さんは真先を抱き上げた。

「お風呂に一緒に入って来るわ。もう寝なくちゃね。」

いそいそとお母さんは真先と風呂場へ向かう。

その姿をお父さんと私は笑いながら見送った。

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