運命の出会いって信じますか?
お兄さんがお姉ちゃんの方に真先を近づける。
真先の手が明佳の頬に触れた。
その瞬間、明佳は笑い出した。
そして同じように真先に向かって手を出した。
「あら~、もう仲良しになったの?」
お母さんが二人の様子を見て、嬉しそうに言った。
二人は床に下ろされた。
「じゃあ、正仁に二人を見ていてもらって、私達は準備しようか。」
お姉ちゃんが私を見る。
「英輔君は何時ごろに来るの?」
お兄さんが私に尋ねた。
「夕方には空港に着く予定です。お兄さん、本当にお迎えに行ってもらえるんですか?」
「ああ、任せといて。」