運命の出会いって信じますか?
11
日曜日、9時頃インターホンがなった。

「しまった。」

起きたばかりの私は一瞬立ち止まる。

昨日の土曜日は真先と買い物をしに行って、ぐったりとして帰って来た。

お蔭でぐっすり眠る事は出来たけど、朝は寝過ごしてしまった。

「生都くん、早起きだな。」

でも玄関先で生都くんをずっと待たせておくにはいかない。

「おはよう、華さん。」

ドアの向こうで、おなじみの声が聞こえた。

「…生都くん、今ね、私起きたばかりなんだ…。」

私はぼそぼそとまだ閉まっているドアに話しかける。

「どうしたの?」

状況が分からないようで、不思議そうに生都くんが聞く。

「…とにかくひどい顔をして、ひどい状態なのよ…。」
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