運命の出会いって信じますか?
女の子らしくないさばさばした私の性格はそのせいだろうか。

お姉ちゃんに何をしてもかなわないと分かっているから、こんないい加減になってしまったんだろうか。

そう考える事もある。

「お母さんからこれを預かって来たんだけど。」

誰が見たってそれは…。

「お姉ちゃん、どういうつもり?」

姉の取り出したそれはお見合い写真だった。

「うん、お母さんが最近うるさいのよ。私か華、どちらでも良いから早く結婚させて、孫の顔が見たいみたいだよ。」

「それならお姉ちゃんがお見合いすれば良いじゃない。私には関係ない。」

お姉ちゃんはバリバリに証券会社で働いている。

容姿が良いだけではなく、頭もよく仕事も出来る。

男社会にもまれ、かなりの実績を上げているらしい。

でも私だけが知っているそんなお姉ちゃんの秘密。

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