運命の出会いって信じますか?

お姉ちゃんはこういうずるい所がある。

都合の悪い事はすぐ妹の私の所へ回してくる。

「英輔は半年後に戻って来るよ。」

私のその言葉に、お姉ちゃんはびっくりしたようだ。

「ちゃんと連絡を取っているの?もしかしたらもう別れちゃったかと思っていたわ。」

何の遠慮もうかがえないお姉ちゃんの言葉に私はムッとする。

「だから私にはお見合い写真は必要ないの。お姉ちゃんこそ、もうそろそろあの人と真剣に別れる事を考えた方が良いんじゃない?向こうの奥さんが気の毒だよ。」

こんな言い方をしているけど、たった一人の姉だ。

やっぱり私なりに心配はしている。

言いたい事を互い言い合っているだけで、実は仲が良い姉妹だと思っているのは私だけじゃないはず。

「でも彼と結婚したいわけじゃないし、この割り切った関係もなかなか良いものなのよ。女でもシたい時ってあるじゃない?そういう時に彼の存在は必要なのよ。」
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