運命の出会いって信じますか?
そんな姿はすっかり板についている。
「もういいですよ。真先くんはなーと仲良しなのね。」
先生も生都くんの慣れた真先の扱いに笑っている。
「ここまで順調に来たんだから、貧血で倒れないでね。」
まさかその時には先生の言う事が本当になるとは思っていなかった。
その検診の2週間後、私は会社で倒れてしまった。
その時運悪く、デスクでお腹を打ってしまったらしい。
井田さんが救急車を呼び、鳥越さんが生都くんに電話をしてくれたらしい。
山本さんが託児所の木下さんに連絡をしてくれ、真先を延長で預かってくれることになったらしい。
部下3人が連携をしてくれた事は、後で聞いた。
私は救急車でいつもの産婦人科に運んでもらったらしい。
私は意識が無い状態で、胎盤が剥離しかかっていたようだ。
先生には私に何かあった時には生都くんの承諾を取ってもらう様にお願いをしていた。