運命の出会いって信じますか？

病室に入って来たのは、私の両親にお姉ちゃん家族。

そして…。

そこには英輔のご両親。

「華さん、ごめんね。俺の一存で真美さんから華さんの実家に連絡してもらった。」

そう言って生都くんは席を外すように廊下へ出て行った。

真先と明佳が手をつないで、ニコニコしている。

聞こえていた子供の声はこの二人だったようだ。

「華、どうして黙っていたの？」

お母さんがまず口を開いた。

「ごめんなさい。」

「あの赤ちゃんは英輔の子なんだって？」

恐る恐る英輔のお父さんが問いかける。

「英輔さんが亡くなって東京に帰ってすぐにお腹に赤ちゃんが居る事が分かったんです…。」