運命の出会いって信じますか?

生都くんが英輔のお墓参りをしたいと言ったので、帰り道に4人で寄った。

もちろん、英輔のご両親の許可をもらって。

お墓に来るのは私も初めてだった。

英輔、遅くなってごめんね、やっとここに来られたよ。

私は心の中で語り掛けた。

でも私は手を合わせながら思った。

英輔はここには居ない。

私達の心の中に居る。

そしてずっと私達を見守ってくれる。

やっとそんな風に思えるようになった。

あの事故から6年。

私は決して英輔の事は忘れない。

あんなに愛しくて大好きだった人を。

有意義な里帰りだった。
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