運命の出会いって信じますか?
「でもさ、そんな若い男の子と知り合う機会なんて滅多にないじゃん。月に1回、若い男の子を拝めるのって楽しみじゃない。」
同じ歳の真美の言葉とは思えない。
「…真美、ちょっとおばさん入ってきていない?」
私はチラリと真美を見る。
「そうかな。でもさ、華も日下君と結婚したら分かるよ。毎日変わらない生活にちょっとした楽しみが私達みたいな主婦には必要なの。」
そして真美は興味津々で話を続ける。
「その子、いくつくらいなの?」
「そうねぇ、20代前半…、いっていても24,5歳じゃないかと思う。」
私はいつも帽子をかぶっている宅急便の彼の顔を思い出す。
身のこなしや受け応えからして、それくらいの年齢だと思う。
「良いじゃない。そういう仕事をしているなら、体形は体育会系?」
面白そうに真美は私に質問をしていく。
「そうね。力仕事をしているって感じかな。力は有りそうな体つきだよ。」