運命の出会いって信じますか?
「どうして?」

私は真先を抱きしめて聞いた。

「だってママはあの写真のパパが好きなんでしょう?」

私は目を丸くする。

「僕達がなーを大好きでお父さんになってほしくても、ママがそうじゃなかったらどうしようかと思っていた。」

真先のそんな言葉に、瑛吾もしゃべり始めた。

「僕もなーが大好き。だから僕達気になって眠れなかったの。怒らないでね。」

瑛吾は生都くんの膝に抱き着いている。

生都くんはそんな真先と瑛吾の頭を撫でた。

「お父さんとお母さんはもう少しお話をするから、もう安心して寝なさい。」

そんな生都くんの言葉を聞いて、二人の顔がパッと明るくなる。

パパは英輔の事、そしてこれからはお父さんは生都くんの事になるんだろう。

なーという呼び名からかなりの昇格だ。

「はーい、お休みなさい。」
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