恋の魔法と甘い罠Ⅱ
「ありがとうございます。……あの、悠亜さん」


「ん?」


「あたし、晴希さんとのこと口走っちゃいました?」


「ううん、玲夢ちゃん酔い潰れて寝てたから全くそんなことはないよ」


「じゃあどうしてバレちゃったんですか?」



そう訊いたあたしに、悠亜さんはちょっぴり話しにくそうに口を開く。



「実はね、酔い潰れた玲夢ちゃんを一人で抱えきれなくて、鷹山くんに手伝ってもらったの」


「そう、だったんですか」



そう言ったはいいけれど、ちょっと待って。


運ぶのを手伝ってもらったということは……。



「もしかして……」


「うん、ごめんね。一緒に住んでることもバレちゃったの」


「……」



ですよね。
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