恋の魔法と甘い罠Ⅱ
「でも意外に考えてるかもよ~」



悠亜さんとあたしの会話をじっと聞いていた紗羽さんが、ふっと微笑みながら口を挟んできた。



「え」



紗羽さんの言葉に悠亜さんが反応する。



「どうしてそう思うんですか?」


「ん? ただの勘だけどね。でも男の人って基本的に口数少ないし、ポーカーフェイス気取って何を考えているのかわからないところもあるし、案外そういうことも考えてるんじゃないかなぁーって。

だってそれ、ちゃんと貰ってるじゃない?」



そう言って指差した場所は、悠亜さんの左手薬指。


そういえば、あたしが悠亜さんと出会った頃からずっとつけている。
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