恋の魔法と甘い罠Ⅱ
「そういう覚悟がないと、これは贈れないと思うけどな」
悠亜さんはじっと指輪を見つめながら、何か考え込んでいる。
あたしと同じで、悠亜さんも仕事中は外しているけれど、仕事が終わればすぐに身に付けているそれ。
確かにこれは高価なものだし、それに左手薬指に嵌めるってことにはちゃんと意味のあるものだから、その気もないのに贈れないよね。
「あたしが入社したときにはもうつけていましたよね? いつ貰ったんですか?」
「……付き合い始めたとき」
「え!」
思わず大きな声が出てしまった。
だって、付き合い始めたときにそんな高価なものを贈るなんて。
その頃って悠亜さんの彼氏は大学生だったと言っていたはず。
悠亜さんはじっと指輪を見つめながら、何か考え込んでいる。
あたしと同じで、悠亜さんも仕事中は外しているけれど、仕事が終わればすぐに身に付けているそれ。
確かにこれは高価なものだし、それに左手薬指に嵌めるってことにはちゃんと意味のあるものだから、その気もないのに贈れないよね。
「あたしが入社したときにはもうつけていましたよね? いつ貰ったんですか?」
「……付き合い始めたとき」
「え!」
思わず大きな声が出てしまった。
だって、付き合い始めたときにそんな高価なものを贈るなんて。
その頃って悠亜さんの彼氏は大学生だったと言っていたはず。