恋の魔法と甘い罠Ⅱ
「でも五年半だよ。五年半もつけているのに、いまだに何もないなんて……」
そう言って眉を下げた悠亜さん。
きっと渉さんは付き合い始めた当初から、これを贈ってしまえるくらいに悠亜さんのことを好きだったんだと思う。
けれど女としてどうなんだろう。
これを贈られているのに、五年半も何もないなんて。
不安になってもしょうがない気がする。
だからって、こっちからその話題を出したりなんかしたら、きっと急かされてるって思われちゃうんだよね。
「玲夢ちゃんは一年半もかからずにプロポーズされたじゃーん! 羨ましすぎるー!」
そう言って、小さな子供のように手足をバタバタさせている悠亜さんは、相変わらず唇を尖らせていて。
そう言って眉を下げた悠亜さん。
きっと渉さんは付き合い始めた当初から、これを贈ってしまえるくらいに悠亜さんのことを好きだったんだと思う。
けれど女としてどうなんだろう。
これを贈られているのに、五年半も何もないなんて。
不安になってもしょうがない気がする。
だからって、こっちからその話題を出したりなんかしたら、きっと急かされてるって思われちゃうんだよね。
「玲夢ちゃんは一年半もかからずにプロポーズされたじゃーん! 羨ましすぎるー!」
そう言って、小さな子供のように手足をバタバタさせている悠亜さんは、相変わらず唇を尖らせていて。