恋の魔法と甘い罠Ⅱ
「玲夢はなんて答えたの?」


「もちろん断ったよ。あたしももうすぐ結婚するしね」


「そうだよね」



高校の頃、彩未と琉生はまだ付き合っていなかったけれど、琉生と朔、彩未とあたしはそれぞれ親友だったから、よく一緒に遊んでいた。


朔が転校したことで、それからは三人になってしまったけれど。


琉生は今でも朔と繋がっていたんだ。


まあ、親友ならそうだよね。



「突然会ってしまったとき、玲夢はどうなるのかなーって思ってたけど、大丈夫そうだね」


「うん」


「そっかそっか」



彩未は心底ほっとしたような顔をしている。


そんな彩未を見ていると、もしかして今日会おうって言ったのは、このことを話したかったからかもしれないなと思った。
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