恋の魔法と甘い罠Ⅱ
邪魔者
◇◇◇
「玲夢(リム)!」
「えっ! ちょっ、しっ!」
唇に人差し指を当てながらきょろきょろと周りを見回す。
そんなあたしを見て、ぷっと吹き出す晴希さん。
「もう! 何で笑うの!?」
声が響かないように小声で話すあたしに、晴希さんはさらにくすくすと笑い出す。
「誰もいねえって」
「わからないじゃん!」
定時後、普段あまり使われることのない会議室でひっそりと密会をしているあたしたち。
なのに会議室に入ろうとした瞬間、後ろからかけられた大きな声に、つい反応してしまったのだ。
会議室の中ならいいけれど、入る前にそんな大きな声を出しちゃったら。
しかも名前を呼んだんだよ?
バレたら絶対に面倒臭いことになるんだもん。
「玲夢(リム)!」
「えっ! ちょっ、しっ!」
唇に人差し指を当てながらきょろきょろと周りを見回す。
そんなあたしを見て、ぷっと吹き出す晴希さん。
「もう! 何で笑うの!?」
声が響かないように小声で話すあたしに、晴希さんはさらにくすくすと笑い出す。
「誰もいねえって」
「わからないじゃん!」
定時後、普段あまり使われることのない会議室でひっそりと密会をしているあたしたち。
なのに会議室に入ろうとした瞬間、後ろからかけられた大きな声に、つい反応してしまったのだ。
会議室の中ならいいけれど、入る前にそんな大きな声を出しちゃったら。
しかも名前を呼んだんだよ?
バレたら絶対に面倒臭いことになるんだもん。