恋の魔法と甘い罠Ⅱ
「まあ、この件に関しては課長も知ってたみたいだし、何かあるのかもしれねーけどな」



課長も知っていた?



「……」



てことは、もしかしてこの間課長が『FLOWER RAIN』で言いかけたことってこのことだった?


あのときにはもう既に課長の耳には届いていた話なのかもしれない。


うんでもあのときそんな話をされてしまったら、あたしダブルでショックを受けてしまっていただろうし話されなくてよかったんだけど。



「ねえ鷹山くんは石崎さんが専務の娘だって知ってた?」


「は!? 専務の!?」



この反応、全く知らなかったってことだよね。


てことは、自分で専務の娘だということは言いふらしていなかったんだ。
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