恋の魔法と甘い罠Ⅱ
上司命令なら、余程のことがない限り断るなんて無理だし、きっと石崎さんのあの態度は変わらないと思う。
けれど課長が言うように、仕事に私情を挟んでくるのは本当にやめてほしい。
「鮎川は大丈夫?」
「え?」
「あの二人のこと、見てねえわけじゃねえんだろ?」
「……」
「婚約の話もどこでどうなってそういうことになったのかわかんねえけど、ちゃんと主任と話した方がいいと思うぞ」
「……うん」
わかってる。
今夜帰ってきたら早速訊いてみようと思っている。
石崎さんが適当なことを言いふらしているって思いたいけれど、晴希さんがだんまりを決め込んでいるとなると何か訳がありそうだし。
そう考えると溜め息しか出てこなかった。
けれど課長が言うように、仕事に私情を挟んでくるのは本当にやめてほしい。
「鮎川は大丈夫?」
「え?」
「あの二人のこと、見てねえわけじゃねえんだろ?」
「……」
「婚約の話もどこでどうなってそういうことになったのかわかんねえけど、ちゃんと主任と話した方がいいと思うぞ」
「……うん」
わかってる。
今夜帰ってきたら早速訊いてみようと思っている。
石崎さんが適当なことを言いふらしているって思いたいけれど、晴希さんがだんまりを決め込んでいるとなると何か訳がありそうだし。
そう考えると溜め息しか出てこなかった。