恋の魔法と甘い罠Ⅱ
「しかも、石崎さんも一緒に行っていたらしくて」


「まじで?」



これには二人とも吃驚顔。



「はい。それに昨夜、石崎さんが晴希さんのスマホから電話を掛けてきたんです」


「何それ!」



眉を潜めながらも静かに聞いていた悠亜さんだけれど、電話の話をしたら声のトーンが上がり、ぎゅっと拳を握りしめて、身体中で怒りを露にし始めた。



「何を言われたの!?」



あたしが口ごもり始めたからか、何かあったことを確信した悠亜さん。



「ホテルの部屋が、一つしか空いていないって」


「何それ! 完全に嫌がらせじゃん!」
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