恋の魔法と甘い罠Ⅱ
「一緒の部屋に泊まったの?」
怒りを露にさせている悠亜さんとは対照的に、紗羽さんは落ち着いた表情で静かに訊いてきた。
「わからないんです。あたし、あの人の話を聞いていられなくて……途中で電話を切っちゃったから」
「そっか。……でも晴希ならきっと大丈夫だよ。無責任なことは絶対にしないはずだから」
「……はい」
あたしもそう思っているけれど、昨日会社の前で強引にキスをした石崎さんの姿が脳裏に浮かんでくる。
あんな風に強引にされて防ぎようがない状態に陥ってしまったら、晴希さんはそれをはね除けられるのだろうか。
怒りを露にさせている悠亜さんとは対照的に、紗羽さんは落ち着いた表情で静かに訊いてきた。
「わからないんです。あたし、あの人の話を聞いていられなくて……途中で電話を切っちゃったから」
「そっか。……でも晴希ならきっと大丈夫だよ。無責任なことは絶対にしないはずだから」
「……はい」
あたしもそう思っているけれど、昨日会社の前で強引にキスをした石崎さんの姿が脳裏に浮かんでくる。
あんな風に強引にされて防ぎようがない状態に陥ってしまったら、晴希さんはそれをはね除けられるのだろうか。