恋の魔法と甘い罠Ⅱ
「ごめんね」


「いいけど、大丈夫なの?」


「うん。なんか最近全然飲めなくなっちゃって。こんな風に吐くことなんてなかったのになぁ」


「……」



一瞬考え込むような仕草を見せたあと、彩未はぱっと顔をあげた。



「ねぇ、最近来てる?」


「何が?」


「生理」


「え……」



彩未にそう言われて、そういえば来ていないことに気づく。



「二ヶ月くらいないかも」


「ちょっと待ってて!」



彩未はちょっと大きな声でそう言ってリビングを出ていくと、またすぐに戻ってきた。



「これ使ってみて!」


「え?」



彩未が手渡してきたものに視線を移すけれど。



「これ何?」
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