恋の魔法と甘い罠Ⅱ

ここで肯定するのも恥ずかしかったりするんだけれど、最近は悠亜さんも凄く心配して気にかけてくれていたから、素直に頷く。


そしたら抱き締める腕にさらに力を込めてきた。



「何やってるの？」



そんなあたしたちの後ろから首を傾げながらそう訊いてきたのは紗羽さん。



「和泉さんが帰ってきたらしいんですよ！」



あたしが口を開く前に、悠亜さんはあたしに抱きついていた腕を緩めながら紗羽さんに答える。



「え！　そうなの!?　玲夢(ﾘﾑ)ちゃん、よかったね！」



そしたら今度は紗羽さんがあたしの手をぎゅっと握り締めてぶんぶんと上下に振る。


あたしと同じくらいに喜んでくれる二人を見ていると、自然と頬が緩んできた。