恋の魔法と甘い罠Ⅱ
甘い罠
◇◇◇
「おめでとう」
結婚式の披露パーティーで晴希さんとデザートのケーキを堪能していると、後ろから声をかけられて振り向く。
「ありがとうございます」
「課長、わざわざありがとうございます」
「課長はおまえだろう?」
そう言われて晴希さんははっとしている。
専務親子へ処分が下されてから一ヶ月半後の今月頭に、晴希さんと榊部長と鷹山くんの昇進が発表された。
既に一週間ほど経っているのに間違えてしまうなんて、晴希さんらしくない気がする。
「そうでした。なかなか実感が湧かなくて」
「しっかりしろよ。これから守ってくもんも増えるんだぞ」
そう言ってやさしく微笑んでいる榊部長は上司の顔をしている。
「おめでとう」
結婚式の披露パーティーで晴希さんとデザートのケーキを堪能していると、後ろから声をかけられて振り向く。
「ありがとうございます」
「課長、わざわざありがとうございます」
「課長はおまえだろう?」
そう言われて晴希さんははっとしている。
専務親子へ処分が下されてから一ヶ月半後の今月頭に、晴希さんと榊部長と鷹山くんの昇進が発表された。
既に一週間ほど経っているのに間違えてしまうなんて、晴希さんらしくない気がする。
「そうでした。なかなか実感が湧かなくて」
「しっかりしろよ。これから守ってくもんも増えるんだぞ」
そう言ってやさしく微笑んでいる榊部長は上司の顔をしている。