恋の魔法と甘い罠Ⅱ
だからもう諦めて溜め息を吐くと、ようやく指を離してくれた。



「もう……、めっちゃ痛かった」


「ははは、ちょっと赤くなってる」



今度は掌を頬に添えて親指でそっと撫でるように触ってくるから、腰の辺りに甘い痺れが走り、じわりじわりと頬が熱くなってくる。



「は、晴希さんっ!」



チャペルでの式が終わり、今は披露パーティーを行っているところ。


堅苦しいのは苦手だという晴希さんの要望により、立食パーティー式の披露宴にしたのだ。


そんな場とはいえ、こんなことをされると……



「ラブラブだー」



ほら! 突っ込まれた!



「玲夢の顔、めっちゃ赤いよ~」



そうからかってきたのは彩未。
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