恋の魔法と甘い罠Ⅱ
この場にいる誰もが『アイツ』が誰なのかわかるから、何も言えなくて。
けれど、はっと思い出したように彩未が口を開く。
「そういえば、謝っといてって伝言もらってたんだった」
「伝言?」
「ん」
けれど、謝ってもらうようなことはあったっけ? と首を傾げる。
「『ばったり会ったときにすっげー意地悪なこと言っちまった』って言ってたよ」
ばったり会ったときって、きっと晴希さんと一緒に行ったうどん屋さんからの帰り道でのこと。
けれど、意地悪なことを言われたっけ?
思い出してみるけれど、何も思い出せなくて。
そんなあたしの隣で、晴希さんがはぁーっと息を吐く。
けれど、はっと思い出したように彩未が口を開く。
「そういえば、謝っといてって伝言もらってたんだった」
「伝言?」
「ん」
けれど、謝ってもらうようなことはあったっけ? と首を傾げる。
「『ばったり会ったときにすっげー意地悪なこと言っちまった』って言ってたよ」
ばったり会ったときって、きっと晴希さんと一緒に行ったうどん屋さんからの帰り道でのこと。
けれど、意地悪なことを言われたっけ?
思い出してみるけれど、何も思い出せなくて。
そんなあたしの隣で、晴希さんがはぁーっと息を吐く。