恋の魔法と甘い罠Ⅱ
今からそこへ行けるのかと思うとめちゃくちゃ楽しみでしょうがない。


早く着かないかなぁ……とわくわくしながら進んでいる先の道を眺めていると、隣からぷっと吹き出すような声が聴こえてきた。



「え、何?」


「いや……」



それだけ言って、さらに「ははは」と笑い出した晴希さん。



「何で笑うの?」



あたしの方へちらりと寄越した視線から、あたしのことを笑っているのだと気づいたけれど、その理由がわからない。



「だってさ、玲夢(リム)のそのきらきらした瞳」


「瞳?」


「そう、その瞳。どこからどう見ても小学生」


「はあ?」



予想外の晴希さんの言葉に思いきり眉を寄せる。


だって今、あたしのことを小学生って言ったんだもん!
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