恋の魔法と甘い罠Ⅱ
「今日はこのままゆっくり寝ような」


「うん」



腕枕された手でそーっと髪を撫でられながら、大きな胸に寄り添っていると、だんだん瞼が重くなってきた。


うつらうつらしながらも、これだけは伝えなければと口を開く。



「晴希さん」


「ん?」


「あたし、幸せだよ。世界一、幸せ」


「ん。俺も」



そのまま腰に回された手にぎゅっと力を込められて、更に身体がぴったりと寄り添う。



「晴希さん、あったかい」



そのまま目の前の胸に頬をすりすりさせると、晴希さんは小さく息を吐く。



「晴希さん?」



それがなんだか切なそうに聴こえて顔をあげると、そこには眉を寄せている晴希さんがいて。
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