血塗れの廊下【短編集】


「気のせい…か」

そう思い、私はごみ袋を握り締め
外へと出た。





「ふう、置いて…と」

塵袋を塵置き場に置く。
すると啜り泣きが聞こえてくる

『ぐすぐす…ひっく』

「……?」

私はちらりと塵袋を見る


「……」


私は少し怖くなり、早足で家に帰った。



『ひど……酷い、ね? 友佳、ちゃ、ん』




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