血塗れの廊下【短編集】
そしてある晩、何だか隣の部屋のリビングが五月蝿く
花子は目を覚ましました。
何で騒がしいのだろう?
と疑問に思った花子は、ドアをゆっくりと小さく開けて
ドアの隙間から様子を伺った所…
母と父が喧嘩をしている所を目撃しました。
花子は眉を寄せて、その喧嘩を見ていた時…突如母が斧を持ってきたのです。
そしてその斧を使い、父を殺しました。
思わず花子は悲鳴を漏らします、当然の反応でした。
目の前で父が殺されたのだから、悲鳴を漏らさない筈ありません。
…そして。その悲鳴に気づき、母はぐるりと首を回転させ、花子を睨みました。
母にバレたのです。