血塗れの廊下【短編集】
「えー? これって凄くない?
もしかして次は今日鼻血出した男子の後ろの席の
羽生さんが鼻血出すとか?」
一人の生徒はそう呟いた。
次の日、その生徒の推理はズバリ当たっていた。
「まじかよ…何これ?」
「ちょっと怖いね…」
クラスの皆々は言う。
そんな感じで、一ヶ月が経つ…一ヶ月の内に
次々と列順に皆、鼻血を出していった。
そして今現在、最後の列になった。
その列の最後は僕。