血塗れの廊下【短編集】


なあんだ 平気だったじゃないか

僕はほっと、胸を撫で下ろした。



そして休み時間、廊下を歩いていたら
先生に呼び止められる。

「ちょっと、宇奈月さんいい?

 この塵袋、外に出してきてくれるかな?」


僕は勿論首を縦に振った。


そして靴を履き替え、塵置き場に走った。


「ようし、さあーって教室に戻ろう」

塵袋を塵置き場に置き、教室に戻ろうとした時



それは訪れた。



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