Engage Blues
「慶さん、ひどいッ! わたし、めちゃくちゃ恥ずかしかったんですよッ!?」
つい、混乱と怒りで声を荒らげてしまう。
すると、やりすぎたというような顔で慶さんが謝ってくる。
シャワーを浴びて朝ご飯を食べる最中、ずっとベタベタにわたしを甘やかす。
それが余計に恥ずかしいのだけれど、心のどこかで許してしまう自分もいて。
あぁ、まずい。
すこぶるまずい気がする。
幸せすぎる、彼とのこの生活がずっと続くと思ってしまいそう。