時間の中で
いたずらっぽく、笑って見せて。

彼女は台所へ向かう。

なにか作ってくれるのだろうか。

優しい彼女。
何気ない毎日。
俺の世界には、もったいないくらいの平和な日常。

俺、今、スッゲェ幸せだ・・・







あれ・・・

幸せな毎日だった、はず。

彼女の名前はなんだっけ。

どうして俺は、こんなところにいるんだっけ。

俺には俺の、ちゃんとやるべき事があったはずなのに・・・

彼女は何者だ?
なぜ俺に記憶喪失の呪をかけたんだ?


俺の世界がどんどん壊れていく。
真っ暗な世界に視界が変わってく。
そんな中、彼女は俺にこう言うんだ。

「あなたを殺せば・・・私は助かるの・・・」

どういう意味だ?

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