貴方に恋しました。
準備が終わって階段をおりていくとスーツに身を包んだママが食器をテーブルに並べてくれていた。



「おはよ。ママ、伶奈」
伶奈は超生意気な、一つ下のわたしの妹。



ママ「杏奈、おはよ」

伶奈「……」

うわ…また伶奈は無視だ。



いつも通り、テーブルを三人で囲んでご飯を食べ始めた。私の親はついこの間離婚した。パパが浮気したのが原因らしい…ママがシングルマザーとしてわたしと伶奈を育ててくれている。わたしは、ママに感謝している。早く大人になって親孝行したい…



「ママ…ママの箸二本とも柄が違う」

おっちょこちょいなママはこういう所がある。

「あっ本当だw」

「もーママったら…」


朝からこーやって楽しいと気持ちが落ち着くような気がする…


「あっもうこんな時間⁉︎ママいってくるー‼︎」

「はーい‼︎いってらっしゃい」

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