柚と柊の秘密
「あれでいいなんてレベルじゃない!」
「柊、最高だよ!!」
からかってるの?
そう思ったが、二人は全くからかっているようには見えなくて。
「あた……俺、素直に喜んでいいの?」
念を押すように聞いていた。
信じられない。
こんなんでいいの?
みんな、優しすぎるんじゃない?
だってさ、優二君や慎也君はほめてくれるけど、健吾君は何も言わないじゃん。
あたしは不安になって健吾君を見ていた。
健吾君はあたしのほうを見もせずにいて。
胸がズキンと痛んだ。
ほら、認められていない。
これが真実。