柚と柊の秘密
あー、今日も楽しかったなぁ。
いつものように真帆と春菜と話して、帰りはカラオケに寄って!
歌が上手いなんて褒められちゃったよ。
スキップをして家に帰った。
そして、いつものようにドアを開ける。
「ただいまぁ!」
笑顔で家に入った時……
「柚!」
柊の声が聞こえた。
珍しいな。
柊がこの時間に家にいるなんて。
いつもサッカーかデートなのに!
「どうしたの、柊?」
驚いて聞いたあたしに、柊はあたしそっくりの顔でニヤニヤ笑う。
気味悪い!
何か企んでる!
身構えるあたし。
女の子紹介しろとか、そんな話でしょ?
だけど、あたしの耳に飛び込んできた言葉は、それ以上のものだった。